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ゆるやかな虐待

20年前のことです。


2人目のこどもが生まれて1ヶ月。
赤ちゃん特有の、脂漏性湿疹の治りが遅いのが気になって
こども病院へ連れて行きました。


病院の先生は、次女を見てすぐに
「これはアトピーかもしれないね。
生後半年過ぎてからアレルギー検査するんだけど
この子は酷そうだから、すぐに検査しようか」
とおっしゃいました。


検査の結果は、完全な食物アレルギーで
卵白 100%

蕎麦 100%

サバ 80%

牛乳 70%
その他にもキウイ、えび、かに、小麦などにも
軽くアレルギーの数値が出ていました。

検査結果を見た先生が、
大豆からできた粉ミルクをお試しでくださったのですが
次女のお気に召さず、
わたしがアレルゲンの摂取を控えての完全母乳育児になりました。



当時はまだ、アレルギー用の食材は少なく、
箱の裏の原材料をみながら購入していても
アレルゲンは入ってしまっていたようでした。


生後3ヶ月ころ、次女がすぐに顔を掻き毟るため
ベビーベッドから降ろし、一緒の布団で寝るようにしました。


泣いてからベッドに行くのでは
掻き毟るのを止めるのに間に合わないからです。

生後半年になるころには、一緒に寝ていると
隣で寝ていたわたしは次女が泣く前に
血の匂いで起きるようになります。



電気をつけてみると、
掻かないようにつけていた手袋は遠くにポーンと飛ばされておりました。

それでも、もう一度手袋をつけて
赤ちゃんのあの薄い爪から保護しようとするのですが
器用に片手の手袋を口で外し
外した手でもう片方を外して両方ペイッ!と飛ばすのです。

完全に次女が眠るまでいたちごっこです。


いまならその手袋も血液や体液で
ばい菌の温床だとわかるのですが
当時は爪で傷をつけるのを防ぐことしか頭になく
「手袋をちゃんとつけなきゃ・・・」としか考えていませんでした。



次女の頬は、じゅくじゅくで、
病院でもらった薬を塗っても良くなりません。
病院に行っても、同じ薬が出るだけでした。

ある日、次女が高熱を出しました。

病院に行くと、即入院。
頬の傷からばい菌が入っての高熱でした。



2歳になったばかりの長女を自宅に残し
次女と一緒に親子入院です。


ちゃんと対処してあげられなかったと思うと同時に
入院になってホッと安心したのです。


両方のほっぺに大きなガーゼを貼り
ネット包帯を顔の部分だけ切って出してすっぽりとかぶった次女。


同室になったお母様方からは、
「交通事故?」
と言われるくらいの姿になっていました。



病室で荷物を出していると
先生がいらっしゃって、こういってくださったのです。


「起きている間は、抱っこしててあげてください。
 寝るときは、手をベッドに縛ってください」

眠りながら頬を掻き毟る次女の隣で、ほとんど眠れていなかったわたし。


「手を縛ってもいい」

お医者様から言われたこの言葉に、どれだけ救われたか。


入院したその日、何週間かぶりでぐっすりと眠り
次女もまた、ぐずりもせず眠ってくれました。(たぶん点滴のおかげ)

1週間もしたら、次女は
看護士さんが「○○ちゃん、すごく可愛かったんですね!」
とおっしゃるくらいになっていました。


毎日見ている私は気づかなかったのですが
入院時の次女は、顔がパンパンに腫れていて
目も腫れで細くなっている状態だったのです。



すごくパンパンに腫れた顔も、毎日見ているとそれが普通で
しかも、親バカフィルターなのか

それでもすごくかわいく見えるんですよね。


改めて次女を見ると、頬には綺麗に新しい皮が出来ていて
目も二重に戻っていて

あぁ・・・この顔だったと思いだしたくらいでした。


手を縛ったりするのは虐待になる。
自分が眠りたいからって、そんなことしたらいけない。
次女がかわいそうだ。

そう頑なに思い込んでいたあの頃の私は、
どうすることが次女の病気に対して
一番いいことなのかが見えていませんでした。


もしかしたら
入院するほど悪化する前に治すことができたのじゃないか。


周りの目を気にしたり、自分が嫌だからと
必要なことをしないというのも
時と場合によっては
ゆるやかな虐待になってしまうのかもしれない。


成人した次女が、そろそろメイクをしたいというようになった今、
キレイになったその肌を見て
ふと、そんなことを思ったりするのです。




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【 2015/10/13 (Tue) 】 ぷらいべーと♪ | TB(-) | CM(0)
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プロフィール

夢を形にする占い師☆香

Author:夢を形にする占い師☆香
ひとりひとりに合った方法で
あなたの夢を形にする 占い師 香です。


京都府生まれ。幼少より神話や妖精などの見えない世界に興味をもつ。

13歳で出会った占い情報誌「マイバースディ」がきっかけで占いに目覚める。

2003年、離婚後3人の子どもを連れて上京し
パソコン教室で室長として働きながら
プロ占い師としての活動を開始。

2007年、引き寄せの法則「ザ・シークレット」で衝撃を受け
願望実現の仕組みを求め
エネルギーワーク、魔術、潜在意識についての勉強を始める。


有名な法則やワークも
全ての人に効果が出るわけではないと気づき
占いを元に個人に合わせた方法で願望実現のサポートを始める。


自分用にカスタマイズした引き寄せワークを実践して以降
不思議なご縁とシンクロニシティが重なり
2010年より占い専門誌「Misty」にご縁をいただき本誌に記事などを掲載。

癒しフェア東京では、2010年より5年間
「Mistyブース」にて鑑定師として出演。


現在は、不動産会社で働きながら
東京・高田馬場の個人事務所にて
年間400名のセッションを行っている。


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・付録 チャネリングアート ヴェルダンディ監修

2010年 【MISTY 7月号】
・付録☆パワーストーンアイテム掲載

2010年 【MISTY 3月号】
・付録☆ハートミュージックセラピーCD
 収録曲プロデュース

2010年 【MISTY 2月号】 
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2010年 【MISTY 1月号】
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・2009年~2014年
 
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